「すべて」ということ
借りてきたビデオを見た。
∀ガンダム 地球光 月光蝶
場面場面毎に感想を書けるぐらいに考えさせられた。やっぱりテーマは「僕達はガンダムという文化とどう向き合うべきか?」なんだろうな。
冨野監督の苦悩は主にアグリッパ=メンテナーに凝縮されているのだと思う。
∀ガンダム キャラクター語り
あのアニメを理解するにあたって、僕が大切だと思ったキャラクターをまとめてみる。
コレン・ナンダー
名前の由来が「これ、なんだ?」なのはあまりに有名すぎる話。
それはそうと、彼について色々まとめて見る。
厄介者として地球に送られる→「ガンダムにコケにされた記憶がある。それを消してしまいたい」と言い、∀ガンダムを破壊する事に躍起になる。→ディアナに「時代遅れ」と評され拒絶される。→(しばらく行方不明)→風来坊の格好をし、仏像を彫りながら各地を転々とする。→月光蝶を見る。→ディアナの傘下に入る。→赤塗りの角突きMSで戦う→「がんじがらめになっていると、再び黒歴史が来るぞ」 ∀ガンダムとターンエックスの硬直状態を解き、しかしその後、ターンエックスの攻撃を受け大破・死亡 「∀だって、時代を拓けるはずだ」→ロラン、ギンガナム。光の中に包まれ禅問答。ギンガナム「これが戦争というものだよ」、ロラン「知った風な事を言う」
物語中、∀ガンダムをガンダムと言ったのは、コレン・ナンダーのみ。他の登場人物は皆、∀ガンダムを「ターンエー」と呼ぶ。
物語を観る僕達は、∀ガンダムを「ガンダム」と呼ぶ、これってつまり、ガンダムを消費する人間を象徴しているのだろうか。
赤い角突きMSを使う辺りなんかは確信犯的。
ところでフラン(だっけ?)が、ディアナにひざまずく彼をこう評しています。
これが、冬眠と覚醒を繰り返してきた人の姿なのね…
あと、ソシエとメシェーにこんな事を言わせている。
「地球上の空中戦であんなに戦えるなんて」
「やっぱ、黒歴史時代の生き残りじゃないの?」
「まさか」
コレンは強いらしいですよ。
最初は間抜けな変人として描かれていたコレン・ナンダー。そこからの復帰。そして、周囲へ自分の力を示して散っていったコレン・ナンダー。
これってつまり、ガンダムを知っているという事はそれほど救いようの無い話ではない、という事を伝えたかったのではないのでしょうか?
よく分からんけど。