2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧
日本最強を襲名した後という事で対決の主軸を肉体的要素から心理的要素へと切り替えた辺り、エンターテイメント慣れした西尾維新のセンスのよさが光る。
物語の方向性が見えてきた感じ。今までは"ワンネス"とかいう概念を漠然と追っていただけだったが、そこに至るために何をすればいいのかが分かってきた。
斉藤環先生の『戦闘美少女の精神分析 (ちくま文庫)』と照らし合わせながら読んでみたくなるような物語構成。MS少女張りの戦闘兵器に身を包んだお嬢・ボーイッシュ・不思議系キャラが右に左に大暴れして、男の子は無力感を抱えたままうじうじする話です。 ハリ…
私は草双紙のおいらんやお姫様の着物の色を選み、またその顎のしたにひとつのすじをいれ、眉のひきかたをちがえるなどいろいろと自分の好みをくわえて、そして昔の神様のように自分のこしらえたものを恋人にしてだいじに引き出しへしまっておいたりした。が…
もう今年の夏で最後だったのでしょうが、長期休暇中にリゾート地でアルバイトをしている間は一週間に一冊の割合で読み終えると決めて毎日同じページずつ本を読み進めるのが楽しかったです。とはいえ、今年の夏はDS-Liteを買ってそれに夢中になってしまったの…
基本的に雑誌は立ち読みしていないしもちろん買ってもいないので一年に一回の楽しみです。 ほのぼのとした家庭的な穏やかさの商店街の雰囲気の癒しもさることながら、完成された独特の笑いもなかなかのもの。 「独特の笑い」といっても「漫画家の独りよがり=…
特別、派手な設定を使わずとも「なんとなく面白いんだよなぁ」と思わせるのは清涼院先生の特徴でしょうか。 西尾先生がインフラへの固執を見せつつ、清涼院先生はこちらでは概念への固執で読ませてくれます。なんか、模型を制作しようとして一つの部品にひた…
副題が「薄刀・針」なのに全く話の中に出てきませんでした。 わざとこうしたのか書いているうちにこうなったのかは知りませんが、西尾先生は『天才』という言葉を物語の中に組み込むと妙に活き活きして来るような気がします。何かコンプレックスかあるのかも…
正直なところ、映像が新しくなった・綺麗になったということに関しては興味がないです。『エヴァ』というモノに対して新しい解釈が付け加えられるのならそれを体感したいと思い、ケチな自分にしては珍しく劇場に足を運びました。 とはいえ「エヴァ」をTVで観…
今年毎月刊行されることになった"大河ノベル"の第二巻。毎月シリーズが慣行されるというライブ感を味わってみたくて読み始めてみたのですが、これを知ったのが今年の6月。で、未だに二巻。 世間ではもう第九巻が発売されたそうです。ライブ感に追いつくには…
『あずまんが大王』から始まり、まんがタイムきららの台頭へと続く「萌え4コマ系」。 各漫画家がそう呼ばれることをどう考えているのかは分かりませんが、話としての一つの完成系である「起承転結」と「キャラクター萌え」を両立させることは結構高度なこと…