ヒグラシ

 今日から夏休みです。夏休みが始まる前までは、「アレをやろう」「コレをやろう」などと計画を頭の中で練っているわけなのですが、その夏休みが今日から始まったのですからその自覚はきちんとしなければいけません。


 とはいったものの、特別何かを計画しているわけでもなく、今日はいつもの休日と同じノリで寝ていました。歳が原因か、少食になったのが原因か、もしくは他に何かあるのか分かりませんが最近は学校がないと昼まで『泥のように眠る』状態が続いています。最大の瞑想は睡眠だとダライ・ラマが仰っていたそうですが(ユヤタン経由)、私の中にあるのはただ時間を無駄にしてしまったのだという後悔です。


 夕方から深夜にかけてはバイトがありました。バイトの夜の帰り道、コンクリートの地べたを這うようにしている蝉がいました。ああ、こいつは今日で土の中から出てきて三日目なんだろうなぁ、と生命の無常を思いました。
 ここで一句。


 生活の 糧を求めた帰り道 地べたを這う君 最期に思うは 灰か茶か
(かなり字余り)

 僕は生きるため、今日も労働に従事していました。その帰り道、死に向かう君の姿を見たよ。君は最後に土を見るのか、コンクリートを見るのか。