中学時代の尊敬する友人
私の尊敬する友人の中にKという人物がいる。別に夏目漱石の『こころ』に出てくるKではない。この人は私も所属していたY中の剣道部の部長であり、同級生である。一応断っておくが、剣道のKでもない。これは名字の頭文字である。
何故かお寺の中にいる。お寺の中に沢山の武道家がいる。彼らは皆、合宿生らしい。私は間違ってここに紛れ込んでしまったらしく、取り敢えず帰ろうとする。寺の裏を通っていたら、剣道の領域に入ってしまった。そこに例のK君がいたのである。
K君が言う。
「お前も剣道をしろ」
しかし私はこう言う。
「いやぁ、最近バイトが急がしいし、時間も無いから無理だよ」
しかし、内面、私は剣道をしたいと思う。
Kが練習に戻っていったところで、目が覚めた。
時計を見ると午前九時であった。目覚めはそこそこによかった。なんとなく部屋の掃除をした。本棚や机の周りなども念入りに行った。