Ash to Ash? or.Aged to Ash?

 今日は本を読んで、バイトに行きました。それしかしていないというのは、遊び盛りの21歳としては何か間違っているような気がしないでもないのです。
 今日、ラジオを聴いておりましたら昼頃に東京大空襲について取り上げている番組がありました。
その中で実際にその場で空襲を経験した方の話があるのだが、ほんとにもうなんというか戦争を知らないこんな私でごめんなさいといいたくなるような内容だった。
 戦争を経験するとはそういうことなのか、と真剣に思った。
その語り部の表現の仕方が痛々しく、例えば「背中に抱えた赤ん坊の口の中が火の粉で真っ赤で、その火の粉を払いながら逃げた」だの「(貴重品である)鍋が転がっていき、それを拾おうと追いかけていったらすぐ頭上をB29が焼夷弾を落としていった。その焼夷弾が二つに割れ、電信柱に刺さった。電信柱はマッチ棒のように燃えた」「東京大空襲の前日は偶然にも気温が低く、雪も降っていた。戦火を逃れようと川に飛び込んだら、抱きしめていた赤子が凍え死んだ」だとか。本当に恐ろしかった。
 正直な話、僕は東京大空襲を広島や長崎の原爆程には重たく見ていなかったのである。僕の認識が甘かったと本気で思う。
そこで人が死んでいるのである。
経済や国際法、宗教なんかでは絶対に戦争を正当化してはいけないと思った。


 その後、何気なくテレビを見たら今度は北朝鮮公開処刑についての報道があった。
何の因果だろう、と思いながら見た。
色々考えた。色々考えたことを行動で移さなければいけないと思った。とりあえず、コンビニのレジ打ちのバイトでビニール袋を要求する不貞な輩を呪い殺そうと思った。
 たまに思うのだが、ひょっとしたら僕が、こうしてストーブを使ったりPCやインターネットを使い資源を消費することで、戦争への引き金を0.0001ぐらいは動かしているんじゃないのだろうか。


 その後、本を読んだ。すごく集中して二冊読み終えた。金原ひとみ『アッシュベイビー』、モブノリオ『介護入門』
芥川賞はとったものの、世間ではそれほど話題にはならなかった気がするのだがこの二冊は僕にとって「当たり」だった。
 特に『介護入門』はプッシュしたい。ブックオフで安いのでも見つけたらぜひ読んでみてください。