蒼天航路(18) (モーニング KC)作者: 王欣太,李學仁出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/12/14メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見る
言葉は自由で強靭だ! 矛にも勝れば 盾にも勝ろう!
檄文に乱をおこすことができるなら
詩歌で乱世を終わらせることも可能だ!
人の心から乱世を終わらせるんだ! (その二百一『才の奔流』 曹植)
ガンダムと三国志が嫌いな日本人男子などいないでしょう(多分。
蒼天航路の面白いところは得てして戦にばかり目がいきがちな三国志を人間の営みを主眼に置いて描いているところにある。
歴史を題材に取った物語というのは、得てして虚飾と誇張に陥りがちだ。しかし、この物語の中に織り込まれた虚飾と誇張とは、その人の内面をこそリアルに描き出しこそすれ、決して嘘ではない。
史実への願望ではなく、人間性への発露という意味で、新しい意味でのフィクションとの付き合い方を提示しているように思える。
三国志大戦で人名を抑えつつ主要だったエピソードを貪り読んでます。
蒼天航路の呂蒙はなんか可愛い。呉のアットホーム加減に癒される今日この頃なのでした。