NHK漢詩紀行 流転して常のところなし 〜漂泊の王侯詩人 曹植〜

 を観た。


 文学についての専門性はなく、ほとんど独学による知識しかない私です。
 建安文学とは、以前の儒家的な文学を、個人の感情を歌った叙情的なものにしたと言います。
 なるほど曹植の詩は、王位継承問題で揺れ、兄である曹丕との争いに疲れ果てた憂いがある。


 そんな経験をする人間など彼本人を於いては他にいないはずなのに、彼の紡ぐ詩には凡人の私にも心うつものがある。同情とか共感とかいうものなのだろう。
 思を持つことが人間なのだと思った。