• 11.由利香

 テレビの中はそれがたとえニュースで報じられた実在の人物であってもメディアというものは「他人の心の推し量り方」をだいぶ薄っぺらいものにしてしまったような気がする。
 そんな環境から目を覚まさせてくれるような作品。他の話に比べてだいぶふわふわ浮ついている感じがするし幻想色も強い。若干異色。

  • 12.水晶玉の猿

 4巻の中ではこの話が一番お気に入り。空想と現実、実直と朗らかさを自由自在に行き来する話。

  • 13.ベラとカリバリ

 なんとなくモンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)を彷彿とさせた。逆境からの生還と復習の話。