夢日記

 
 今日、とんでもなくグロテスクな夢を見た。怖い夢じゃない。グロい夢だ。
 TVを見ているとワイドショーかニュース番組かの中継で、とある猟奇殺人現場が映されている。そのレポートしている現場には殺された人々の死体や跡が生々しく残っているというものだった。
 とんでもないことにそれはモザイクも無しに頭を割られた子供や腹を割かれた子供の死体がそのまま放送され、「おいおい、こんなのをTVで流してもいいのかよ」と言いながらTVを観ている僕と父と祖父(不思議なことに弟と母はいない。しかも、普段は祖父とTVを観る事は無い)
 一番酷い映像ともなると、まだ生きている子供がブラウン管の向こうに映るのだが、その子供は胸から腹にかけてざっくりと裂かれ、内臓があらわになり、口から腸のような管を見せ、泡を吹いているのだが、その子供はなまじ意識があるせいでそのいつもとは違う自分の姿に驚いて泣いているというものだった。痛々しくて目も当てられなかった。
 僕は人の内臓や脳、頭蓋骨といったものを実際に見たことは無いのだが、その映像があまりに鮮明だった事に我ながら驚いている。見たことも無い物を夢に見るとはなかなか貴重な体験をさせてもらった。
 ところで、人を殺す夢というのはフロイトの心理分析に拠れば、依存対象からの自立をほのめかす事象だそうだが、今回の夢は人を殺す夢ではなく、殺された跡が生々しくTVという媒介を通して観たというだけだった。これがどういう意味を表すのか僕には分からない。ただ、目を覚ました時にTVの向こうに映った残酷な光景に、焦燥を覚えるだけだった。


PS:関係の無い話だが、この夢とセットに見た夢で、自分が女になって男と結婚するという、とんでも無い夢をみた。変に懐かしい哀愁を漂わせる妙な感触が残る切ない夢だった。…ってかそんな夢をみるなんて、大丈夫か、自分。猟奇殺人の夢よりも、男と結婚する夢の方に恐怖を覚える自分がとても面白いです。以上。