『理由なき反抗』(ASIN:B00005HCVW)

うおっ! 今まさにこの日記を書いている時に地震がきた。突発的な短い地震だったけど強い地震だったよ。ああ、怖かった。


 で、気を取り直してこの映画ですが、授業サボって、大学の図書館でこれを観たんですが、なかなか面白かったですよ。
 やっぱりさ、救世主だの超能力だの人類滅亡なんかよりもさ、最近はこういう物語の方が面白い。
 前の日記にも書いたけど、この頃、自分の好みというのが分かってきて、しっかりと自分の考え方の下敷き・基盤みたいなものが見えてきた。
 高校の頃、「大学生になったら、爆発的に視野が広まるぞ」って先生に言われた時は「そんなに単純に変わるもんかよー」って思った。その当時からボクは、自分に対して、結構な自惚れがあって、自分の視野の広さには自身を持ってた。ところがどっこい、なんだか最近、急に自分の視野が広まってきたのが分かる。
 口では(文章では)上手く言えないんだけどさ、今までの自らの人生の試行錯誤が形を成して表に出てくるっていうか、「自分」というものを考えるのが面白くなってくる。
 その中で、自分の好きな物が具体性を増してくる。
 高校以前の自分の自惚れを綺麗サッパリ払拭してくれるぐらいに。
 具体性を見せてくれた自分の好みのおかげで、最近は今までにもまして映画・小説・その他もろもろの物語経験が面白い。
 

 まあ、そんなわけで今回の映画は題名を見て、ピンとくるものがあったので、観てみました。
 いやぁ、面白かったです。
 何処となく、主人公の気持ちや、その他登場人物の気持ちとか、物語全体に漂うものを読み取るのが、面白い。
 最近の、上っ面の小手先プロットには無いものが確かにありました。
 「物語」というものを真剣に考えるのは本当に面白いです。自分との冒険、といったらありきたりですが、本当にそういうのが面白くなってきた。今まで、自分は分かった気になっていただけなんだなぁ、とつくづく自分の愚かさを再認させられます。
 しかし、そんな事を考えたら、また自分に対して自惚れの念を抱いているみたいになっちゃうけど、今は只、考えるのが面白い。それだけです。変に自虐的になるのはよそう、今わ。
 こういうものを考えられるようになったのは、最近「文学」の講義を受けたのがよかったのかもしれない。
 いや、その文学の講義をサボって、映画観てたんだけどさ(笑