村上春樹著『螢・納屋を焼く・その他の短編(ISBN:4101001332)
 今度の文学の授業で村上春樹をやることになった。というわけで↑の小説を読んで二言三言感想を書かねばならない。薄い小説なので楽に読み終えられそうだ。今日は『蛍』を読み終えた。しかし、村上春樹とは酷い。文学の授業でこういうことをやられると何か理不尽なものを感ぜずにいられないのは私だけでしょうか。乙一とかだったら予習も無しに私でも小一時間ほど延々と語り続けることができるだろうに。でもまあ、大学の講義というのは教授の研究成果の披露の場でもあるのだろうから、それも仕方の無いことかもしれない。
 ところで村上春樹を読んでいて思ったことなのだが、どこと無く梶井基次郎と似ているような気がする。空ろな主人公の心境を象徴的な具体物で表現しているところなんかが。