読了報告 上遠野浩平『紫骸城事件』

 上遠野浩平の意外な名作。かどうかの判断は他人に任せるとして、コチラの事件シリーズはなかなか私好み。
 空想としてのファンタジーと論理としてのミステリーって絶対、魔法が使える世界で殺事件だの何だのやっても駄目じゃん、相容れないじゃん、とか思っていたのですけれど、そこはそれSFとかもやってるかどちんだからなんとか上手くまとめてくれています。
 最初に提示された世界の中での魔法の定義をしておいてから、話を進めてくれるからコチラも安心できます。
 世界も登場人物も魅力的です。私は戦地調停士EDがお気に入りですね。(殺竜事件の表紙の仮面の人)
 ところで、オリセって霧間凪の事なんですかね(;´Д`)?


 ちなみに、BGMがイーグルスの『ホテルカリフォルニア』って合わないと思うんです。
 それとも、歌詞が重要なのかしらん?