乙一『小生物語』

 朝から笑っていた。五分につき一回は笑っていた。昨日買った、乙一の『小生物語』を読んでいたせいだ。
 1ページつにつき五分は笑えた。253ページあるから、これからも私は1265分笑い続ける事になる。いくらなんでも笑い過ぎだ。
 しかし、これを読んで面白い日記の書き方の極意を掴んだような気がする。
 面白い日記の極意、それは日常の他愛もない出来事を嘘や虚言などででっち上げただひたすらに面白おかしく書き上げる…、のではなく日常の何事に対しても深い洞察力と好奇心を以って接することなのだと思った。