読書
ビートたけしの小説は『新・坊っちゃん (OHTA BUNKO)』が初めてで、その時から他の作品も読みたいと思っていたので購入。 私が小さい頃のビートたけしのイメージというのは「下品」だとか「乱暴者」といったイメージがあって怖かった。そして自分のその感覚…
(http://wwws.warnerbros.co.jp/skycrawlers/) 森博嗣先生の『スカイ・クロラ』アニメ化だそうです。
(http://lanopa.sakura.ne.jp/ubukata/dokuro.html) 自分の好きなものに関して識者や現場の方からの冷静な解釈が入るのは、新たな発見があって結構嫌いじゃない。 ネットぶらついているときに見つけたからなんとなく読んでみた。 久しぶりに読書の感想を書い…
近未来型SF。 これでもかってぐらいに阿漕にエンターテイメントの王道を踏みつつも、SFのガジェットや神話の象徴性を上手く取り込みつつ物語が進む。 読み込むことの面白さのある一冊ではある。 各話ごとは主人公の三人のヒロインをクローズアップした物語を…
認めている国での手袋の使い方がよかったと思う。
クトゥルー神話のライトノベル版といった趣。 二巻目の近作で、邪神にあたる『迷宮神群』の名がちらほら出てくる。 でもプロットはありきたりなドラマをなぞっているだけで、何も残らない。
読者が作者のことを理解した、と断定することはおこがましいけれども感覚的に小説家のことを分かることがたまにある。本多孝好先生の作品が自分にとってはそれ。 軽く肩の力を抜きながら、何かを探しているような何も探していないような、そういうあいまいな…
ゲームで育った人間とオンラインで育った人間のための、ヴァーチャルを巡る冒険。 こういうもので育った人間は細かく分類すれば三種類に分けられると僕は考えてる。 カラーセロハンの世代とドット絵の世代とポリゴンの世代。そして、ゲームセンターと家庭用…
現代的で日本的な内容だと思った。「子供」を演じる子供だとか、「親」を演じる親だとか、大人になるための儀式だとか、その包括する分野は多岐に渡っている。 人類の在り方全体という壮大な視野を持ちながらを、展開されるのは親と子の確執だったりとそのギ…
大学生協で「読書マラソン」という企画の中で見かけたブックレビューが良かったので読んでみた。 そのブックレビューにもあるようにこの本のテーマは「だまされる」こと。 童話のような全体の語り口に騙されがちだがこの物語が訴えていることは実に辛辣で切…
「特殊な〜」とかそういうラノベ語で解説から逃げるのはもういい加減やめにしてほしい。
文章は面白かったが、論理の希薄さと温さがどうしようもなかった。 ツンデレ〜ヽ(゜∀゜)ノ
「若者たちはなぜ死に走るのか?」なんてずーっと前から、何回も何回も何回も何回も言われてきた。そのたびに、たとえば70年代なら「三無主義(注:無関心・無気力・無責任)」とか「シラケ世代」みたいなことが結論めいて言われた。最近の流行は「死に対する感…
「みんな、今勉強してる内容が全然役に立たないこと分かってる。大学受かったら、いや入試が終わったら一晩で全部忘れちまうこと分かってて、それでも親も先生も頑張れっていうんだよな。(中略)じゃあ、落ちたら何がつらいんだ? よく考えると別につらいこ…
(http://d.hatena.ne.jp/Tomio/20060603#p1) 小説家の日記の充実は作品の困窮を意味するとばっちゃが言ってた。
(http://www.hontsuna.com/) 本の検索サイト。極上のメガネっ子在住。
(http://d.hatena.ne.jp/hotasin) 最新作の「〜憤慨」以外も上位に。アニメ化で注目され直された、といったところでしょうか。
短編集。中には散文と見まごうほどの短い作品も。 中でも印象的だったのが『遊歩道』 先生の作品はといえば暴力と性とドタバタとそしてそれらをひっくるめて色んなものをあざ笑う鋭い図太さに満ちているのだけれど、この作品に関してはそれが当てはまらない…
「感情」を書き換えられる、という設定にピーンときたので買ってみた。 ありきたりな設定の使いまわし的な作者の惰性には目をつぶるとしても、ここに書かれていたことはとても面白かったと思う。 このまま二巻も買ってみたのだけど、ちょっと、アレは、既存…
ここで描かれる物語というのは一見短絡的過ぎてリアルではないように見えるが、これは象徴的という意味でリアリティがある。 筒井康隆先生が描く人物と語る物語は物事を多角的に捉え、そしてそれらの主張が行き着くのは「どう転んでも人間は愚かだ」という結…
『世界の中心で、愛を叫ぶ』で有名な著者。映画のイメージが先行して、エンターテイメント的なメロドラマ作家かと思っていた。ところが調べてみると、セカイ系の流れを組む作家ということで読んでみた。 最初、よく分からなかったのだが一旦奥付を見てみると…
「文学賞メッタ斬り!」で「日本ファンタジーノベル大賞」を知り、その中で知った森見登美彦先生がはてなダイアリーでブログをやっている。 (id:Tomio) 小説のおちゃらけた雰囲気もそのままに、今は「北斗の拳」にはまっているそうです。
この物語が何かを主張しているとすれば、それは生命の賛歌だ。 北欧世界とキリスト教世界がせめぎ合い、神と肉親と国に翻弄される人々がここに描かれている。 「人の死は最初から定められている」という言葉が随所に散りばめながらも、その中でいかに生き抜…
短編アンソロジー。執筆陣がかなりツボ。 坂木司『ホテルジューシー』 言いたいことは分かったけどなんだか話の展開のさせ方が一方通行的で幼稚。 考えていることは確かに「現代の若者」の「疑念と焦燥」を描き出しているのは確かだとは思うけれど。 桜庭一…
ノンフィクションで泣きそうになったのってこれが初めてかもしれない。 この本の中で著者は「引きこもっている青年の声を『外界に届けるためのパイプ』と位置づけているらしいのだけれども、ほとんどが取材と簡単な解説に終始していて、世間一般を見渡した上…
最後の夏に見上げた空は (電撃文庫)作者: 住本優,おおきぼん太出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2004/12メディア: 文庫 クリック: 16回この商品を含むブログ (34件) を見る
『戦争』のために『大人の都合』で『遺伝子をいじられ』て、しかし既に『戦争は終わって』いてあとは『17歳になったら死ぬ』っていう、魅力的な設定考え出しとしてこれはあまりにも勿体無いと思った。 俺が期待しすぎるのがいけないのか。 なんというか、少…
…は真面目な人間が直面してしまった問題であると言われる。人は成長しなければならない、真っ当な大人にならなければならない、という観念を忠実に実行しようとしたものの、世界がもはやそのようなドグマの存在を許さない。というような状況が彼らを苦しめて…
最近、読書に集中できてない。そこでこの本を読んでみた。 久しぶりに自分に帰ることが出来た。明日からまた頑張れると思う。
作品に感想を与えてそれを世間に晒すというのはいわば小学校教育の悪癖だ。あるがままをあるがままに愛するのが一番いい。
面白い本を読むたびに、その面白さをどのようにして伝えようかと毎回悩む。悩んだ末、「面白かった」の一言で済ませてしまうことがたびたび。結局、大言壮語な美辞麗句を使おうとしても向こうとこちらとの温度差が空しいだけで、恥ずかしくなってしまうんで…