空即是色

 はて、二十五日は何をしていたのかと思う。というのもこの日記を書いていたのが既に二十八日であり、本来日記を書くべき日から三日も過ぎている。バイトを掛け持つようになってから、休日というものの貴重さが増し、そしてその貴重な休日も残り九時間となっている。睡眠時間のことを考えるともっと少ない。
 その日に何をしていたのかを思い出すに当たって、とりわけ重要なのが曜日である。
 学校に通っている身としては、曜日とその日に受ける授業というのが密接に繋がっており、そして何をしたはずなのかという事を思い出すための貴重なペグになっていたりする。
 今、曜日を確認したら木曜日だった。木曜日は朝の一時間目と二時間目に授業を入れており、夕方の五時からのバイトまではいったん家に帰る予定のあった日だ。しかし、家に帰って特に何をしたわけでもなく、またバイトで特別な何かがあったというわけでもない、やはり日記はその日のうちに書いておくべきだと思ったが、三日も経ってしまったらその日の出来事を忘れてしまうような人生も寂しいものだと思った。