フィッツジェラルド短篇集 (岩波文庫)作者: スコットフィッツジェラルド,佐伯泰樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/08/19メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見る

 フィッツジェラルド村上春樹の小説で度々引用されていて、その引用のされ方が重たかったから以前から気になっていた。
 というか、村上春樹のでっち上げた作家かと思っていたら、実在の作家だった。
 しかも、色々調べていったら、とても巨大な作家だということも知った。
 どんな作品を書く人なんだろうと気になったので、図書館で見かけるや否や借りてきた。代表作は『グレートギャツビイ』だそうだが、とりあえずは短篇集から。


 リッツ・ホテルほどもある超特大のダイヤモンド

どんな人間の青春も夢なんだ。化学反応によって生まれる狂気なんだ。

 はてなダイアリーをしていて面白いのは、自分の違う世代の方と意見交換ができること。世代間の価値観の違いというものが最近の思考の目下のテーマである僕にとって、ブログとか日記とかいうものは面白くて仕方がない。
 ところで僕の尊敬するはてなダイアリーユーザー『仏像の中に立てこもった8人の男たち』は大道寺(id:daidozi)さんに拠れば「後で振り返って青春だと思えるところまでが青春です。と、私は思ってるですよ」なのだそう。


 ところで自分はまだ青春していると信じては時たま疑っている私。「もう21なんだよなぁ」とぼやきつつ、アレ俺って大学何年生なんだっけと現実逃避をしつつ過ごしている私にとってこの二つの言葉はズドンと来た。
 
 
 この話は最初、金なんてくだらねえぜ、って内容なのかと思っていたのだが、なぜか上記のセリフが入りなんとなく浮き出ている。
 なんでかなぁ、って今は考えている。多分、青春が終わる頃に答えが出るんだろうなぁと思いつつ、実は解答が既に胸のうちにあり、それに気づかぬふりをしている私なのでした。