BSアニメ夜話スペシャル「まるごと!機動戦士ガンダム」

http://www.nhk.or.jp/manga/c_info.html


 以前ビデオを借りた時、ダビングしたので劇場版のⅠとⅡは飽きるほど観た。飽きるほど観たけどまだ観て面白い。
 SEEDと1stとの最大の違いはウッディ大尉の『一人の人間の働きで命が助かったるするほど戦争は甘くない』って言葉に凝縮されていると思う。つまりSEEDは甘いって事。いや、別にSEEDを悪く言っているわけではなくて、どちらがより戦争を描いているかというと1stだという話。SEEDはSEEDで表現しているものがあるけど、戦争は表現してないよという事。
 以前観たときは、ホワイトベースが沈むところやアムロが最後に皆を脱出に導くところで泣いたのだが、今回はカイとミハルのラストシーンにグッと来た。ミハルやカイの物の考え方がようやく自分にも分かり始めたんだと思う。実在の戦争とか人のエゴとにどうやって立ち向かうのかという悲しい話。ミハルと会って無かったらカイはジャーナリストにならなかったと思うし、ミハルの「いつまでも戦争が続くわけじゃない」云々の言葉を思うと、Zガンダムを作らされた冨野監督の葛藤とかが気がかりだし、ひょっとしたらZだZZだCCAだと騒いでいる自分達は馬鹿なんじゃないかと思う。ひょっとしたら僕達は1stでガンダムを終わりにしなくちゃいけなかったんじゃないだろうか。あくまで憶測だけれど、その辺の冨野監督の憎悪がカイのジャーナリズムに表されているんじゃないかとも思う。
 

 あと、江川達也ウザい。空気読め。