最近、例の小説を書き始めた。思いついた場面を二箇所書いて、それからはいつもの通り順通りに単語を重ねていく。
 ところで、最初の頃、ヒロイン役の天使のイメージは、とにかく人間臭く、それどころか強引で我がままで、人の内臓を勝手に担保に入れてしまうような強引な奴。というものだったのだが、どうもイメージ通りに描けない。これは大問題だ。思いついたとある二場面では、彼女は確かに僕のイメージどおりなのだが、序盤の彼女のイメージがどうにもいけない。天使、という先入観に邪魔されているのだろうか。
 まあ、なにはともかくこの小説とは気長に付き合っていくつもりです。