今年の総括

 まあ、この日記を書いている時点で『今年』とは既に『2004年』なのだけれども気にするな。


 2003年は特に進歩も発展も躍進も躍動も飛躍も無く暗雲漠々たる年だったのだけれども、そのもやもやとしたものも結局は必死に自分と向き合おうとした結果なのだから悪い事だとは思わない。
 今年、私の中での大きな動きといえば本、この一言に尽きると思います。
 上遠野浩平西尾維新乙一。これが、2003年、この三人が私にとって大きな存在になりました。この三人の小説はべらぼうに面白かったです。雑誌掲載分を除けば、この三人を制覇はしました。ブギーポップ最高、戯言最高、乙一ジョジョ頑張れ。
 今までの堅物な私の頭の中では娯楽本というものはとても低い位置にありました。自称、夏目漱石に育てられた唯一の80年代生まれとしてこれらを避けるように生きてきました。
 がしかし、これらの本も面白い。べらぼうに面白い。


 それと2003年は『自分の好きなものが』どういうものか分かった年でもあります。自分の好きな人間、自分の好きな物語、そういう自分の方向性というか目処がついた年。