桑島由一 『神様家族』3巻 4巻

神様家族〈3〉桃色貯金 (MF文庫J) 神様家族〈4〉シャボン玉ホリデー (MF文庫J)


 3巻の感想。
 なんだよ、この展開はよ。少年漫画かよ。コロコロかよ、ジャンプかよ。と思っていたけれども、物事に一つ筋を通そうとする力は感じられた。
 けれども、セリフにセンス無さ過ぎでしょう。
 「だから、死んで?」とかいうセリフで人を平気で殺そうとする無機質的な感じを表そうとしているのは分かるけれども、これだと何といいますか著者の語彙が足りないという事を示しているような気がするのですよ。ママさんや、美佐さんのセリフもそういう空回り感があって嫌なのですよ。
 でも、面白かったんだな。周りに周って、因果な感じ。ほっと一息つける安堵感が本物という感じがする。


 4巻の感想。
 とりあえず、「チョーフトゥ」とか「オッカスィー」とかいったそういうセリフが好きなのです。メメの意外な過去が暴かれてビックリなのですが、なんというかいかにも引き篭もり経験者な物の見方だなぁ、という感じがしました。


 ところで、ウチのバイト先の本屋が『神様家族』を全巻返品に回しやがりました。私がまだ5巻を買っていないことを知っての所業ですか?