女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (幻冬舎文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2003/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (20件) を見る

 『すべてがFになる (講談社ノベルス)』は序盤でダレてまだ読み終えていない私です。


 この本を読むきっかけは、学生生協で「何か面白い本がないかな〜」と思いながらライトノベル関連のムックを立ち読みしていたら『我が家のお稲荷さま。 (電撃文庫)』の柴村仁先生が「自分が影響を受けた本」として挙げていたことが始まりです。


 森先生は理系肌でその芸風もなんとなく知っていたけれど、この作品は面白かった。『ハードとソフト・肉体と自意識』をテーマに、ロボット(作中ではウォーカロイド。walk+oidの造語?)が登場したりとSF的な要素が登場しミステリ的な雰囲気もそこそこにアドベンチャーとしてとても楽しめる。
 未来を舞台に、現代を俯瞰する描写が森先生らしい。


 そして、意外にも青臭い内容があるのには驚いた。「人はどうして人を殺してはいけないのか」という問いも作中に表われ、その処理の仕方に全く嫌味を感じない。西尾維新先生もこういうところに影響を受けたのだろうか?
 何はともあれ楽しめます。色々考えさせられます。


 おまけ。
 こんなページ(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%80%A0%E4%BA%BA%E9%96%93)を見つけた。アンドロイドとかロボットとか。SFも面白い。