国境線は遠かった (ハヤカワ文庫 JA 61)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1975/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る

 いってみれば革命なんて純文学と同じようなもので、それはつまり非常に趣味的なものだ。また、革命に同調する輩は、ただ単に首謀者の情熱に、自分の乏しい感情をWらせて興奮しているだけで、あんなものは純文学の読者みたいなもので、自分の意識に革命が起こったからというので、他の一般大衆も自分と同じように考えるに違いないとひとり合点しているだけの、ほんのひと握りの頭でっかちだ。(『国境線は遠かった』)

 いやこんなところで愚痴られても(;´Д`)


 筒井康隆先生の短編集。自意識とか空間とかをテーマに面白い作品が揃ってます。
 先生独特のどこか世間を斜めに見た感じの人間描写が面白く、ドタバタとしたドライブ感も全快で読み終えるのがあっという間でした。面白かったです。なぜか永井豪先生の解説入り。