本屋でバイトをしていたら、小さな男の子が「ツバサ・クロニクルっていうマンガありませんか?」と聞いてきた。僕はCLANMP先生の『ツバサ』が陳列されてある棚まで男の子を案内した。
 「ツバサ・クロニクルってマンガは無いんだけど、漫画だとツバサっていうんだよ。今、NHKでやってるアニメのヤツだよね?」
(…「著作権だとかなんだとかの大人の事情でテレビでは『ツバサ』という題名にはならなかったんだ。『金色のガッシュベル』も実は…」とまでは言わなかった)
 無知な大人は嫌いだが、無知な子供は好きな僕でした。
 いつもだとこんな接客はしない。もっと殺伐としてる。


 「スミマセン、『愛のストーリー』という題名のCDってありませんか?」
 (PCで検索)
 「一つありますけど、どうやら洋楽みたいですね」
 「じゃあ、違うなぁ。ふ〜ふぅ〜♪っていう曲なんだけれど」
 「(最近の音楽は分からねえYO。)スミマセン、○○さぁ〜ん」
 (担当を呼ぶ私)
 「『愛のストーリー』だか、なんかそれに近い題名の曲って分かりますか?」
 (そそくさと棚に向う担当。取り出したるはAIの『ストーリー』
 「これですかね?」
 「それって、ふ〜ふぅ〜♪っていう曲?」
 (しばし苦悶する担当。しかしやがて)
 「ああ、はいはい。そうです、ね」
 「AIさんという方の『ストーリー』という曲だったのね。おほほほほ…」
 「あはははは…」


 以上、最近のバイトで特に記憶に残っている事柄。棚卸し? 知りませんな。