連続モノなのでこれからも続きます。
1月発売で夏を語ってやがります。
転校を繰り返す主人公の性格形成の過程の描き方が面白く、そういう意味での掘り下げは『イリヤ』の浅羽以上。
人が事件を引き起こして、その事件が人を引っ張ってきて…の芋づる方式の面白さがこの小説にはあって、秋山氏独特の文体と相まって空気を感じることのできる小説に仕上がっている。
ただ、『イリヤ』の二匹目のドジョウを狙おうとしている編集者と著者の姿勢には若干の疑問は覚える。
とにかく、今年は始まったばかり。
今年はどんな夏になるのか楽しみです。