パーフェクト・ワールド What a perfect world! Book.2 (講談社BOX)作者: 清涼院流水出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/02/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (29件) を見る

 今年毎月刊行されることになった"大河ノベル"の第二巻。毎月シリーズが慣行されるというライブ感を味わってみたくて読み始めてみたのですが、これを知ったのが今年の6月。で、未だに二巻。
 世間ではもう第九巻が発売されたそうです。ライブ感に追いつくにはまだ先のようですがお金ががが。
 ちなみに『刀語』もまだ3巻。早く「ちぇりお」で悶えるとがめに会いたいです。


 しかし、イマイチ凡人の私には清涼院流水先生のやりたいことが分かりません。執拗なまでの英語の発音法による描写から、日本語小説の描写の幅を広げようとしているのかなぁとか思いましたがそれも深読みのような気がしますし。英語を本気で身につけようと思ったら実際に英会話なり教材なりで耳で聞く必要があるのだから、『英語の達人』に読者を押し上げようというのが目的ではないのだろうと思うけれど。
 とは言え、京都に関する薀蓄は面白く、その大量の知識から描写される街の雰囲気には独特の臨場感があります。
 ちなみにキャラクターのリアクションというか描写が小学館や学研が発行しているような学習漫画みたいで、それが良くも悪くもイメージしやすいです。
 シリーズモノは継続して読み続けると、作者の意図が次第に体にしみ込んできて本を読むのが楽しくなってきます。
 その感覚が好きなのでなるべく早く刊行ペースに追いつこうとは思います。