刀語 第四話 薄刀・針 (講談社BOX)作者: 西尾維新,竹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/04/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (135件) を見る

 副題が「薄刀・針」なのに全く話の中に出てきませんでした。
 わざとこうしたのか書いているうちにこうなったのかは知りませんが、西尾先生は『天才』という言葉を物語の中に組み込むと妙に活き活きして来るような気がします。何かコンプレックスかあるのかもしらん。


 何が何だかよく分からないけれど何となくカッコいいなぁという何も残らない技名もさることながら、「一話につき一人真庭忍軍が死ぬ」というお約束を『これで序盤は終わり』と言い捨てるばかりに崩しつつも、講談社BOXのフリー版のインタビューで答えていた「一話につき一つの刀の蒐集」は強引に、半ば確信犯的に守るあたりが西尾維新
 従来のエンターテイメントの「お約束」をあざ笑いつつ、しかし結局あざ笑うことでしか新しい物を創れないというのもどうにかならんものか。


 かなめの鎖骨の弱さは異常。