小説
面白かったよ。オチは読めたけどね。まだ飛行機登場以前の話。中途半端に便利で、中途半端に不便であることから生まれる可能性と冒険のバランスが素晴らしかった時代の話しだなぁと思いました。
(http://mardock.jp/) というか、アニメ化の企画があったこと自体知りませんでした。原作は面白いのでお勧め。
左開きの横書き小説。オンラインを舞台にしたということで、そのことを意識しての書体だと思われます。 多分、清涼院流水先生のやろうとしていることを分かりやすく解きほぐした内容になっているんだと思われ、流水大説の入門書的立ち位置になるんじゃないか…
『時をかける少女』がもてはやされる今日この頃。むしろ私はこっちをアニメ化して欲しいと切に願いつつ、この文章形態における物語の表現は文字でしかできないんだろうなぁ、と複雑な心境。 七瀬三部作としてこの話は『七瀬ふたたび (新潮文庫)』『エディプ…
筒井康隆先生の作品の中でも群を抜く長編。一度読み始めたら電車から降りられなくなるほど面白い。 30年も前に書かれた作品であるのにもかかわらず、『現代文化』へのこの直線的な肉薄は真に迫るものがある。
いずれ失うものなら最初からいらない。 終わるものなら始まらなくていい。 苦痛を伴う快楽など不必要。 悲しまなくていいなら幸せなんていらない。 失敗しなくて済むなら成功しなくていい。 リスクを孕んだ進化など不必要。 (西尾維新『クビシメロマンチスト…
面白かった。
上遠野浩平先生の作品の登場人物は皆自分が感じた何かしらの違和感に忠実。その違和感を元に行動した結果が時としてご都合主義に見えてしまう。 それが、大人になりきれない大人の上遠野先生の表現なのだろうけど、そのこととが妙に鼻につく。そういうことが…
もう終わったと思っていたから、何というか進一と一緒に昔にこの小説を読んで楽しんでいたときの事をほんのりと思い出したりしていた。悪ノリ大好きな桑島先生ですが、きっちりと読ませてくれます。 しかし、進一のヤツ…。羨ましくなんか、羨ましくなんか無…
アンソロジー。上遠野浩平先生の作品を目当てに古本屋で買った。他に平山夢明や山田正紀らが参加。『少年』をテーマに全部で六作品。SFはあくまでも仕掛け、それぞれの作品がそれぞれの主張をしていて面白かった。 SFっていうのは『予感』の『空想』だと思う…
ジャンルオーバー型のライトノベル出身者として冲方丁さんは以前から気になっていた。原作とかも数多く手がける姿は「資本主義の中での創作」というものについて考えさせられる。エンターテイメントとはなんだろう、とか。 てなわけで、この本を手にとって見…
とりあえず、終わり。「え、これで終わりなの?」と戸惑わざるを得なかった。 作者が言いたいことは分かったんだが、もうちょっとなにかなぁ…。 荒すぎて行き当たりばったりぽかった。 久美子出せ。久美子。
短編集。ジャンルを問わない自由奔放な想像力が素敵。 印象に残っているのが『農協 月へ行く』『経理課長の放送』 特に後者はとあるラジオ局の一日の放送をそのまま文章におこしたという設定の小説なのだが、ラジオから"聞こえている(放送されている)言葉"し…
シリーズ七巻目。 「続きなんか考えてなかった」とか言いながらココまで話を転がせるのはさすがである。 ラノベは総じて拙い言語表現に陥りがちだが、この作品はウィットに富んだ語り口の助けもあり、スイスイと読ませられる。 内容もSFのガジェットを巧みに…
羊男世界がいつまでも平和でありますように。
陰からマモル! テレビ東京 土 / 26:50 テレビ大阪 : 01/07 27:10〜 原作 : 阿智太郎 / キャラ原案 : まだらさい 監督 : ふじもとよしたか / シリーズ構成・脚本 : 金月龍之介 シリーズ脚本 : 柿原優子・竹内利光・広田光毅 キャラデザ : 渡辺奈月 / アニメ…
長編小説が5話収録されているのだが、この巻を主に貫いているのは「美」の讃歌。 美とは定義の事ではなく、感性のことなのだと思う。 その中で、同性愛とかいったタブーというものはその背徳感からこそ美しいのか。それともその存在それだけで美しいのか。
id:stella_nfさまから ライトノベルの新レーベル「ZIGZAG NOVELS(ジグザグノベルズ)」が創刊(http://zigzagbooks.jp/top.html) 株式会社リーフというところから2006年1月5日に創刊。現在、オフィシャルサイトでは公募作品を一般公開し、人気の作品はZIGZAG…
屈折と倒錯。
悪の華 巴里の憂欝 ボオドレエル全詩集 ボオドレエル著 斎藤 磯雄訳税込価格 : \7,035 (本体 : \6,700) 出版 : 東京創元社 サイズ : A5判 / 661p ISBN : 発行年月 : 1979.10 利用対象 : 一般 ISBNコードが無かった。検索したらbk1で出てきた。…
人工楽園 (角川文庫クラシックス)作者: ボードレール,渡辺一夫出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1955/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る
アヘンやアシーシュなどのドラッグによる思考力の飛躍。宗教的意義について。 ボードレールはドラッグがお嫌いらしい。楽園というのはそこに「ある」ものであって、「造る」べきものじゃないんだな、と。 正体不明のものに無理に形を与えようとすれば歪める…
途中から何がなんだか分からなくなった。
異星人とか異星とかをテーマに8つの短編。今作も筒井康隆先生の独特の毒と狂気と笑いがふんだんに詰め込まれてます。 結局、異星というのは"自己"の外という意味でとても象徴的な事物だと思う。今の僕達は何でもかんでも常識というもので枠を捉えがちだ。「…
「だって―これって結局、ごまかしなんでしょう? ひどい話だわ」 まったくです。ごまかしてるのは作者である上遠野浩平氏自身だろうと突っ込みを入れてやりたくなった。
自由を求める事は大切だと思った。
今更オーフェンです。だいぶ前にブックオフで大量購入したオーフェンシリーズとスレイヤーズシリーズをこれから消化するつもりです。オーフェンのアニメ版は観たことないけれど原作とはだいぶ違うらしいですね。 設定の込み入り方と人間ドラマにはプロの仕事…
最初のうちは分からなかったけれど、何か面白い物が隠されているような気がして、解説と本編とを行ったり来たりしながら読み進めていくうちに次第に面白く読めるようになった。 この中に収められている短編の一つ「怒りっぽい二羽の鳩」辺りからこの人のやり…
(http://www.tcp-ip.or.jp/~mt2knm/etc/ln_vector.html) ↑なものを見つけた。自分が知っている・お気に入りの作品にチェックを入れるとその方向性からオススメの・似た作品を教えてくれる。 ちなみに自分の結果は以下の通り。(http://www.tcp-ip.or.jp/~m…
真心はとても大切だなぁ、と思った。
『蛇にピアス』よりも一歩踏み込んだ感じがして、面白かった。 今時の若い女の子は複雑だなぁ、と思った。