小説

蛇にピアス作者: 金原ひとみ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/01/05メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 46回この商品を含むブログ (187件) を見る

凄絶な内容の割にはラストは呆気なかった。今時の若者は複雑だなぁ、と思った。

背中の蛇

今は「蛇にピアス」を読んでいます。まだ読み終えていないのですが、綿矢りさと金原ひとみはとても対照的だと思いました。 綿矢りさはサデスティックで貞操感があり、金原ひとみはマゾヒスティックで性に対して開放的のような気がします。 現在の文壇の流れ…

ラノベ語りライトノベル・データブック 「作家&シリーズ/少年系」作者: 榎本秋出版社/メーカー: 雑草社発売日: 2005/01/29メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (32件) を見る

ふとした機会に立ち読んだ。阿智太郎が大きめに紹介されていて嬉しかった。 色んな人がいて、色んな物語があり、読みたいものがまた増えた。 気になったのが「小林めぐみ」 ねこのめ三部作とか読んでみたい。

神様家族 (MF文庫J)作者: 桑島由一,ヤスダスズヒト出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2003/06メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 28回この商品を含むブログ (123件) を見る

この小説をid:miduki-sさん経由で知り、面白そうだ面白そうだと思いながら、最近買って読んだ。 ナンセンスギャグとアットホームコメディのバランスが良い。早速、小森久美子の半裸の挿絵に萌える。むしろ、悶える。 そして、最終的にメメに萌える。我が道を…

読了報告 谷川流『涼宮ハルヒの消失』

「ああ、パワーダウンしてやがる」という感覚は否めないものの、このま終わると見せかけておきながらの意外な展開が挟まれており流石はプロの方だなと思わせる。 ところで話は変わるが、谷川流氏はかつてHPを運営していたらしい。(閉鎖されたらしいが)。は…

 読了報告 綿矢りさ『インストール』

無難な性格の無難な趣味を持った人が無難な頭脳を以ってして、無難な話を書いたようです。 おじいちゃんから貰ったパソコン⇒壊れた?⇒廃棄⇒インストールし直し の流れからの 学校をサボる⇒部屋を片付ける⇒部屋に何もなくなる⇒空っぽの私 への象徴化にはワクワ…

 読了報告 滝本竜彦『超人計画』

やばい、泣きたくなってきた…。

 読了報告 筒井康隆『文学部唯野教授』

アマゾンのレビューを見てみたら、どうやらこの作品はそれほどマイナーな作品でもないようだった。 ブックオフで100円で買ったのがなんだか申し訳ない。それほどに面白い作品。 特に各章の終わりについてくる文学の仮想授業なんかは必読で、読者は唯野教授の…

 読了報告 秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏』

今年の夏の気だるさには、イリヤがよく似合う。どうでもいいが、表紙のイラストは何故あんなにキャラクターのボディラインを浮き立たせているのか。電撃文庫。いい加減にしなさい。 秋山瑞人は文章のテンポがよい。歯切れも良いし、単語の選別にも成功してい…

 読了報告 上遠野浩平『紫骸城事件』

上遠野浩平の意外な名作。かどうかの判断は他人に任せるとして、コチラの事件シリーズはなかなか私好み。 空想としてのファンタジーと論理としてのミステリーって絶対、魔法が使える世界で殺事件だの何だのやっても駄目じゃん、相容れないじゃん、とか思って…

 読了報告 谷川流『涼宮ハルヒの退屈』()

短編集。涼宮ハルヒが巻き起こす小さな非日常。 結局、何を日常として何を非日常とするかはハイデガー(もしくはサリンジャー)以来から自意識次第。 ちょっとした遊び心と活きた感受性があれば、日記に「今日はなにも書くようなことがありませんでした」と…

 宇山氏へのインタヴュー をはじめとして

何だよ、身内自慢かよ。とか。自画自賛かよ、とか。呆れてモノも言えねえ、とか。 『ファウスト』は身内のプロデュースの場であるように見える。西尾維新や佐藤友哉、舞城王太郎をプッシュするために彼らの小説を盛り込みつつ、金銭感覚の破綻しているオタク…

 (ファウストvol.3内) 西尾維新『零崎軋識の人間ノック』

何が言いたいのかよく分からんかったし、そもそも言いたい事なんかあったのか? と疑問を投げ掛けたいくらいに空っぽだったし、目新しさなんかすぐに陳腐なものになってしまうんだから、西尾維新はもう駄目なんじゃないのか思ってみたりもしたけれど、ただ単…

 芥川賞・直木賞 結果出ましたよ。

(http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/index.htm) (http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm) 舞城王太郎が受賞しなくて良かったと本当に思ってる。 なんつーか、受賞したらまた売り出しにかかるわけでしょ? 舞城王太郎が売り物にされた…

 読了 はやみねかおる『虹北恭助の冒険』

いくら児童を対象にした小説を書いてきた人とはいっても、講談社ノベルスで書く場合は、もう少し文味を変えてくれてもいいのになぁ、と思ったり思わなかったり思ったり。 毎度の事ながらのマンネリ感ではあったけれども、小学校卒業と中学校入学の合間をふわ…

 読了報告 谷川流『涼宮ハルヒの退屈』

これは意外な名作だと思われる。というのも、このストーリーの下地になっているのが、ハイデガー思想の現在性とか自意識とかの問題を踏まえた構成になっているから。 読んでいてワクワクするのは、そういう面白みを引き出す技を谷川氏は上手に引き出している…

 あ、ぱーふぇくとでいふぉーさぼたーじゅふぉーくらす

今の今まで気がつかなかった。佐藤友哉の鏡家サーガの、『鏡』という姓名は、「シーモアグラース(See more glass)(glass→鏡)」に由来するんだね。 グラースサーガという言葉は知っていたけれど、こういう形で作品に引用されているとは思わなかったなぁ…。

 読了報告 上遠野浩平『殺竜事件』()

これは恐らく上遠野浩平ファンのための小説。だから、上遠野浩平のほかの作品を読んだ事のない人にはあまりお勧めできない。 結局、言っている事はいつもと同じ。人生、思う通りにはいかないが、それでも何とかしようという心は大切であり、自分の不甲斐無さ…

 読了報告 重松清『疾走』()

しっかりとした骨太な文章。安易なハッピーエンドに流されず、絶望的な状態の中で必死に救いを求める姿勢が心地よかった。 技術的にも目を見張るものがある。「お前は…」と二人称視点で話を進められたときは驚いたが、すんなりと入り込むことも出来た。二人…

授業中に紹介された本をメモに残そうと思う。機会とお金があれば是非チャレンジしてみたい。 バタイユ『エロティシズム』(ISBN:4480087990) バタイユ『眼球譚』(ISBN:4309462278) 中島梓『コミュニケーション不全症候群』(ISBN:4480031340)

 フランス文学史

(http://skoko.hp.infoseek.co.jp/index.htm) なんだか、フランス文学って面白そうでござる。

 (ファウストVol.2内) 佐藤友哉『灰色のポカリスエット』

この小説内に語られている気持ちはよく分かる。あるんだかないんだかよく分からない自分の力を持て余し、それを内に内に溜め込んでそれを歪めてしまってどうしようもなくなって。最後には自棄になってしまう、自己を救うつもりが端から見れば狂っているよう…

 経過報告 ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』( )

ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスター』シリーズは私のお気に入り。出来る事なら、一生をかけて六冊を少しずつ夜みたいななんて阿呆な事を考えていたりもするのですが、本当に味わい深い綺麗な小説。 ゲーテの人間観察が光る小説です。 第六章「美わしき魂の…

 読了報告 森見登美彦『太陽の塔』()

出だしからいきなりサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』のパロディというサービス精神満載の小説。 オンライン書店やその他書評サイトではこの小説をして「独特の文体とリズム」としているのだが、この文章はアレだ。たぶん、夏目漱石の影響がある。 江…

 舞城王太郎『山ん中の獅見朋成雄』()

自己のアイデンティティの喪失。主人公が不思議世界に迷い込んで、その中で…。 といった感じの内容。 『文化』を脇軸に置いて、『オリンピックへの可能性を失ってしまった』主人公‐獅見朋成雄の成長を描いた作品です。 ところで思っちゃったんですけど、これ…

 舞城王太郎『熊の場所』()

ミステリー小説から出てきた舞城王太郎はやはりその事に対する呪詛を込める義務がある、というのが本人の中にある考えなのだろうか? 本著には短編が三つ掲載されている。そのいずれもの作品が、殺人・猟奇・暴力に対する呪詛が感じられる。 村上春樹は時代…

 大塚英志『サブカルチャー反戦論』()

僕がいつも疑問に思っていた事がある。一般市民が戦争を語る事だ。新聞もテレビも胡散臭くて自分が何を知っていて何を知らないのかを、知っている自信が無い。 マスコミが本当の事を語っている保証がない中で、僕達は『戦争』を語る資格があるのかずっと疑問…

 読了報告 おかゆまさき『撲殺天使ドクロちゃん』3巻

おかゆまさきサイト『今週のおかゆ』(http://app.memorize.ne.jp/diary/50/38917/) 買ってから随分日が経っての読了と相成りました。 というか、最近本を読んでいない気がします。 というか、私自体の生活が全体的にパワーダウンしているような気がしてな…

 第三回文学フリマ開催決定

(http://bungaku.webin.jp/index.html) 第三回文学フリマは11月7日に開催されるそうです。 私がこのイベントを知ったのは、既に第二回が行われた後でまさに文字通りあとの祭りだったわけですが、今年のイベントには参加してみたいなと思っています。 …、バ…

 俺は食わねど、岩波文庫

私の将来の夢は岩波文庫を全巻そろえる事です。 けれどそれは、現実を知らなかった頃の話です。岩波文庫の最後のページに記されている目録を見る限りは大した事なさそうなのですが、某大型書店に並べられている岩波文庫を見た途端、自分の甘さに気づかされた…